竹芸家・濱田哲彰(Yoshiaki Hamada)の個展を12月6日(金)より、「土佐打刃物とくらしを楽しくする道具店 hako-hako」にて開催
高知県須崎市を制作拠点に国内外の工芸展覧会に出品する濱田は、2019年から大阪にて世界的な竹芸家・四代田辺竹雲齋に師事し、数々の大掛かりな作品展示プロジェクトで海外へ同行するなど師匠と共に作品制作をしていました。竹雲齋師が重用する虎斑竹は高知県須崎市が日本唯一の産地ですが、酷暑、豪雨の異常気象や後継者問題による竹林の放置が竹の生育に影響を及ぼしていることを知り、修行後は須崎の竹山に入り竹の環境保全を作品づくりと並行して行う日々を送っています。
今回の個展について
竹芸家・濱田哲彰は、荒れた竹林に入り生育環境を憂いつつ向き合う中で竹の「ありのままの姿が問いかける造形美」を通して、竹を取り巻く環境を知る機会作りを視野に入れた空間芸術(インスタレーション)に取り組んでいます。今回の個展は今年6月開催の初個展「序~beginning~」の続編で、タイトルは「Beginning」~ no.01~です。ありのままの竹を芸術の視点で再構築し、金属など異素材との融合をはじめ存在感豊かに表現する作品を展示します。また、濱田の山の師匠である金崎竹材店と共に山に入る様子を捉えた写真や、竹林の香りを思わせる精油による香の演出などで山に入り竹と向き合う濱田のライフワークも垣間見れるインスタレーションです。
作家プロフィール
Yoshiaki Hamada 濱田哲彰
1982年高知市生まれ。故郷である高知県で育つ黒竹、虎竹を使用した作品を制作。虎竹は世界で高知県にしか生えない竹、また黒竹の産地でもある。地場の資源と手仕事の技術を通して故郷高知の魅力、自然の豊かさを発信している。
個展に向けてのメッセージ
人間は効率を優先するあまり、自然を破壊しながら暮らしてきた。
2024年。
震災にはじまり、猛暑に食糧の高騰、豪雨に洪水と多くの方が自然の異変、脅威を感じたのでは無いでしょうか。 いま私たちに出来ることは何なのか? 自然と人間の関係性について考え表現しました。
開催概要
タイトル: Yoshiaki Hamada solo exhibition「Beginning」 ~ no.01
会 場: 土佐打刃物とくらしを楽しくする道具店 hako-hako
住 所: 高知県香美市土佐山田町東本町5-2-13
会 期: 2024年12月6日(金)~ 12月15日(日) *12月10日(火)休
時 間: 月~木 13:00~18:00、金~日 11:00~18:00(最終日 17:00終了)
入 場: 無料、予約不要
内 容: 竹作品のインスタレーション展覧会および販売