「gecca」の包丁を製作していただいている宗石さんの工房を訪問しました。田園の中にある工場からはリズミカルなベルトハンマーの槌音が聞こえてきます。広い工房の中に大きな機械がいくつも並ぶ様子は圧巻です。

熟練の職人技により「伝統工芸士」としても認定されている宗石さんは、様々な刃物をあっという間に思い通りの形に鍛造、成形していきます。そのスピードは驚く早さで、刃の表面は槌目がほとんどわからないほど滑らかです。

長きにわたり、色々な種類の刃物をたくさん打ってを繰り返し培われた技と、使う人が永く使えて使いやすいようにと鉄と火を見極める眼差しから生まれる宗石さん黒打の刃物は無骨なだけではない美しさがあります。

職人さんにはそれぞれにこだわりがあり、黒打の包丁も作る人によって全く違うものとなります。そんな作り手の技やこだわりも見ていただけると嬉しいです。